Web会議用の設備を整えるのが大変だった

突然の準備は大変だった

今勤めている会社はIT系の小規模な会社なのだけれども、あまりWebでの会議は行わず、先方へ打ち合わせに向かうことが多かった。

更にいうと、先方の社内文化と打ち合わせに出るメンバーの好みによって、資料の共有方法も多種多様なのである。

(私は紙文化のクライアントがやや多いのと、一緒に行く上司が紙派だったこともあり、印刷することが多かった)

3月中旬ごろから、「これはまずい」と全社員テレワークの準備をすすめる傍ら、

打ち合わせのあるメンバーは出社して会議室をWeb会議でも利用できるように整えるのが至急の課題となった。

Web会議をすると言っても、うちは上記の理由から、設備が不十分だったので、Web会議用の設備を揃えることから始める形となった。

足りなかったもの

幸い70インチぐらいのモニタはあったため、それをモニタ兼スピーカーとして利用するものの、マイク・カメラがない。

各人にノートPCは支給しているため、カメラに関してはそれで賄っているが、マイク自体はどうしようもない。

ノートPCのマイクをONにすると、複数人で会議室にこもった場合はハウリングしてしまう。

ヘッドセットで対応することも考えたが、3月中旬〜下旬では到底手に入らず、社内からの反発もあったため、導入は断念。会議用のマイクに舵を切った。

マイクを選定したものの

私自身はYoutubeに動画を投稿するわけでもなく、特に音に関わる趣味も持たず、オンラインでゲームをするわけでもないため、マイクに関する知識は皆無。

準備が間に合っていないうちは、1台だけノートPCのマイクをONにして頑張って欲しい、という通達を出していたのだが、ある会議に出席していたメンバーから、

「ノートPCの真正面で喋らないと音が聞き取れないため、喋るメンバーが入れ代わり立ち代わりノートPCの前に移動しなければならない」といった話を聞いて「指向性」という言葉を知ったくらいだ。

とりあえず、上記の意見を参考に、「無指向性」の「Web会議用マイク」を探したところ、USB接続のマイク(SANWA SUPPLY)が見つかったので購入。

それでとりあえず会議は問題解決したかな、と思いきや・・・スピーカーをモニタ側から出していたため、スピーカーの音を拾ってしまうケースがあったようで、偉い人含む一部メンバーから苦情が上がったのであった。

マイク選定2回目

しょうがないので、もう一回マイクの選定を行うことにした。

モニタ側から音を出すのを継続するとなると、今度は指向性のあるマイクがあったほうがいいのでは?と思い調べ直す。

この段階でスピーカーフォンという手もなくはなかったが、品薄であり信頼性のない商品しか探せず。

私の取った手段は「コンデンサーマイク」+「リフレクションフィルター」という形となった。「指向性を持ち」「クリアに音が拾える」となると、意外と悪くない選択肢なのではなかろうか。

このジャンルになると意外とYoutuber界隈が情報を持っていたりもするので、Youtubeを見たりもしながら商品を選定(結局、Marantz MPM2000Uになった)し設置することに。

なんとか音質は改善し、クリアな会議ができるようになったみたいだが、この選択が正しかったのかは常に考えてしまう。

今回のドタバタの結論

結局音質などが最強なのはヘッドセットだと痛感。

ゲーミングでも何でもいいから、ヘッドセットはとにかく安定・安心。ただしBluetoothは・・・

こういったことが起こったときに、スムーズな対応ができるよういろいろな知識も持っておいたほうが良いと感じる出来事でした。

検討の中でこんなことも知りました

  • 3極・4極・USB どうもヘッドセット・マイクなどのオーディオデバイスに関しては、色々と制約があるらしい。

3極:ヘッドホンとマイクのプラグが分かれている。デスクトップPCなどは3極のジャックのものが多い。

4極:ヘッドホンとマイクのプラグが同一。ノートPCにはたいてい付いているので4極のヘッドセットなどを買うのが安定。3極との変換プラグも売ってる。

USB:どうやらオーディオデバイスのUSBは、2.0が主流だそうで、3.0とかのポートに挿してしまうとホワイトノイズなどが入り込むケースがあるらしい。

ので、諸々の条件を考えると、社用としては4極のヘッドセットを購入するのが安定。

うちの会社はノートPCの機種は特に決めていない(自分のテンションの上がる端末を選べ、とのお達し)ので、とりあえず第二波に備えていくつか買っておこうかと思う。